みつばちの家族は50000びき 作:大村光良/絵:金尾恵子
実家の本だなから持って帰った本
ちいさな頃、母親が良書が毎月送ってくれるようにしてくれていて
選んで買ったわけでも無かったので、ちいさな頃には興味も無く
開かれることもなく、戸棚に眠っていた。
大人になって、実家の本棚を見るとたくさん大切な想い出がある本も多いのだけれど知らなかった素敵な本がたくさんあることにびっくりする
「みつばちの家族は50000びき」大村光良 作 / 金尾恵子 絵
この絵本もその1つ
1つの巣箱にみつばちは50000匹
その中に女王バチは1匹だけ
雄蜂は何匹も居ますが、
女王バチと結婚できるのは立ったの1匹
そして、一度っきりのハネムーンを終えると
死んでしまい、巣箱には戻れないのです。
それぞれに、仕事を受け持つ蜂達の
自分に与えられてた使命を全うする姿に
感動を覚える絵本です。
この絵本、科学的なお話を事細かにしてくれていて
大人の私が十分楽しめました。
そして、蜂の賢さ能力・コミュニケーション能力の高さに脱帽です。
少しだけ、お話をシェアしますね。
もくじ
はじめに 4
第1章 巣箱の中のようす 8
女王蜂は巣箱の中にたった1匹
女王蜂の周りにはお付きの働き蜂がいて特別食であるローヤルゼリーを食べさせます
女王蜂は1日に1500個ぐらいの卵を昼夜問わず生み続けます
蜜を集める働き蜂はメスです
しかし、出産は全て女王蜂に任せて、他のメスバチ達は団結して蜜を集めに行くのです。
生まれてから、花の蜜を集めるりっぱな蜂に育つまでに、たくさんの1つの巣を守るのに必要な仕事をこなしながら、その仕事によって、トレーニングし立派な働きバチへと成長するのです。
働き蜂は「色」「匂い」で自分の巣箱がどれなのかわかります。
目はそれほど良くはないけれど、触覚でくらい巣箱の中でも、形も硬さも大きさもわかります。
第2章 てわけして働くみつばち 22
蜜を集めてきた蜂が帰ってくると、口渡しで蜂蜜を貯蔵庫へと運びます。
持ってきた蜜を渡した働き蜂は、また蜜を集めに飛び立ちます。
蜜=×蜂蜜
蜜=花から吸い取ったままの花の蜜
蜂蜜=働き蜂の体の中で、化学物質が加えられブドウ糖と果糖に変化
貯蔵係もいて、蜂蜜を適度な水分に乾燥させます
蜂蜜を貯蔵する場所がなくなってきたら、ミツロウを出して巣を作ります。
巣穴はご存知のとおり6角形 蜜が垂れないように少し角度が上を向いているのです。
新しい巣が出来上がると女王蜂が卵を産み付けます。
お掃除だって自分たちでします。
弱った蜂は巣へ戻らずに死に場所を求めます。
清潔に巣箱を保つために、点検の事故などで死んでしまった仲間の死骸を抱きかかえ外に運んでいく蜂の生き延びるための規則があります。
厳しい自然の規則です。
第3章 ミツバチのことばはダンス 42
ミツバチは、どこに蜜が採れるお花畑があるのかを情報の共有を行います。
お喋りではなく、ミツバチのダンスと呼ばれる
8字型ダンスや円形ダンスで、方角・距離・蜜のある量・蜜が出る時間
そんなことを蜂達はコミュニケーションを取っているのです。
蜜を集めるだけではなく、花粉を集めたり、プロポリスをあつめたりもするのです。
第4章 巣分かれのようす 61
巣箱が狭くなったら巣別れの準備をミツバチ達は急ぎます。
1つの巣箱の中に、女王蜂は1匹しかいてはいけません
住み慣れた安全な巣箱を出て、未知の世界へ飛び出すのは、母親女王蜂
新たな巣箱へ移る蜂、今の巣箱に残る蜂
新たな巣箱へ移る準備として、女王蜂は、次の女王蜂を産み付けます。
新しい女王蜂が孵化しそうな1日か2日前に母親女王蜂は、半数の働き蜂と一緒に飛び立つのです。
あとがき
最後の2行に・・・
私たちの生活に役立ってくれているみつばちのために、花を咲かせる緑の野原を、いつまでも守ってやりたいものです。1982年6月 大村光良(おおむらみつよし)
自然への尊敬を伝えてくれる素敵な本です。
本ですし、あまり、ネタバレもと思いましたが、ほんの少しだけシェアさせていただきました。この本、もう、廃盤のようです。中古を見てもどこも在庫が無いようです。
本って、やはり出会い、その時に手元に来たものは、簡単に手放さない方がいいなと感じました。
うちのサロンにご縁のある方は、来てくださればお読みいただけます。
とても素敵な絵本です。
カレンデュラ(マリーゴールド)
今朝、畑に行ってきました。
このお花は、農薬はもちろん、肥料もあげていません。
水も、雨がもたらしてくれる、自然のまま
植物や昆虫が自然のままのに働いてくれる地球が
きっと、動物としての人間の心地よさにもつながる
こんな自然が今からまたしっかりと
皆さんの生活に近くなりますように。